木戸ゼミの紹介
木戸ゼミでは「ことばに潜む規則性を見つけよう!」をテーマにして、言語研究に取り組んでいます。
具体的には、日常生活を送る中で見つけた「ことばの不思議」をネタ発表として、各学期に1~2回プレゼンテーションを行ってもらっています。
特に、自分の母語や第二言語(e.g., 日本語や英語)に潜む規則性を多くの事例の中から見つけるグループディスカッションを行い、他言語でも同じ規則が観察されるかも調べています。
そうすることで、ふだん何気なく(無意識的に)使っていることばに潜む「すべての言語に観察される(可能性のある)普遍的な部分」と「各言語において(のみ)観察される個別的な部分」があることに意識的に気づく取り組み(i.e.,「ことばへの気づき」)を行っています。
※木戸ゼミのテーマの基礎は、大津由紀雄先生の「ことばへの気づき」の考え方です。
参照文献
ことラボ りょ (2024)『言語学クエスト ことばの世界をめぐる冒険』東京:彩図社.
中島平三(編)(2016)『ことばのおもしろ事典』東京:朝倉出版.
大津由紀雄 (2007)「第16章ことばと教育の関連をさぐる」大津由紀雄(編)『はじめて学ぶ言語学
ことばの世界をさぐる17章』308-326. 東京:ミネルヴァ書房.
大津由紀雄 (2010)「「ことばへの気づき」に根ざした言語教育の構想」公開シンポジウムⅠことばと
学び, 日本教育学会第69回大会, 274-275.
ウェブサイト
ことラボ りょ https://www.youtube.com/@kotolabo/featured(アクセス日:2025年1月8日)
卒論執筆の際に参考になるWeb site
これまでに指導した学生の卒業論文タイトル一覧
木戸ゼミでは、①ことばの規則性(主に、統語論・形態論・語彙意味論)、②外国語教育、③言語獲得(第一言語・第二言語)、に関する卒業論文を執筆することが可能です。
2025年3月卒業生
-
World Englishesが日本の英語教育にもたらすもの —オーストラリア英語を中心に—
-
掛け声と音象徴
-
日本語話者にとって学習しやすい言語の比較について
-
中国語における借用語“酷”の文法的特徴と使用対象
-
ことばとジェンダー
-
高校入試に英語スピーキングテストは必要か
-
日本語と英語の役割語に関する一考察
-
文法重視の授業を作るべきなのか、コミュニケーション重視の授業を作るべきなのか
-
日・独・加・台におけるエンブレムの対照研究
-
英語科・国語科・社会科の連携を可能にする洋楽を用いた教材作成
-
言葉とファッションに潜む共通点
2022年3月卒業生
-
字幕翻訳の違和感について―字幕に隠された言葉の社会―
-
日英バイリンガル児のコード・スイッチングの分類
-
日英対照「する」言語と「なる」言語の再考―ドラえもんとバイト敬語からー
-
(奨励賞受賞) 日本人英語とEngrish文化―日本の英語教育への示唆―
-
(佳作受賞) 無助詞文について―日本語教育への示唆―
-
角田理論の検証― 虫の音は雑音とみなされるか―
-
化粧品広告のキャッチコピーからみる性関係の言葉の使用実態の変遷
-
英語母語話者以外の英語学習者の英語なまり
-
レジスター別によるオノマトペ日英比較
-
英語形容詞Sickの意味拡張‐日本語形容詞「やばい」との比較
-
若者言葉に現れる接尾辞「み」の新たな用法
-
非言語コミュニケーションとエンブレム
-
男性と女性のツンデレ表現
2021年3月卒業生
-
助動詞を教える際の最適な教授法は何か
-
日本語名詞句構造内での「ノ」の習得―ベトナム人とインドネシア人日本語学習者を対象にして―
-
擬声語に関するオノマトペの通言語学的研究
-
英語学習における品詞と文型の関係性に関する一考察
-
関係代名詞は二文結合教授法でいいのか?
-
バスケットボールを題材とした英語教育
-
日本語・英語共にコミュニケーション能力の育成-「読解力」を中心に-
-
関係代名詞における教授法の比較―演繹法と帰納法―
-
道徳教育の教科化から見る日本のいじめ問題